スクールカースト、オフィスカースト、ママ友カースト等々。
人が集まるところには、その集団がどんなものであれ、必ず、その集団内での序列というものが出来上がります。
そして、カースト上位者により、カースト下位者は様々なものを搾取されます。
カースト上位者に人格者は存在しない
カースト上位者に人格者は存在しません。
それは、カースト上位者になる人々は他者を蔑むことで、上位者たりうるからです。
カースト上位者たちは、他者を非難し、否定し、貶めることで、自らの序列を上げようとします。
そして、その地位を維持するために、他者を非難し、否定し、貶め続けます。
カースト上位者は、自分たちが、カーストの上位であることを自覚しており、その集団の中心が自分達であるかのように振舞います。
そんな人たちの中に、人格者と呼ばれるような人がいるはずもありません。
人格者と呼ばれる人は、他者を蔑むようなことはしません。
そのため、人格者と呼ばれるような人はカーストのどの層にも属さず、別枠的な扱いを受けている場合が多いのです。
カースト上位者は、下位者から搾取する
カースト上位者は、自分たちのために、下位者から搾取することを厭いません。
スクールカーストで見てみましょう。
体育祭なり、文化祭なり、クラス単位で競い合うような学校行事があった場合、その中心的存在となるのは、カースト上位者です。
カースト上位者達が、クラスのリーダー的役割を果たします。
そして、彼らは、自分たちが楽しみたいがため、例えば練習などの際に、偉そうなことをいって、頑張ることを強要します。
カースト下位者のものからしたら、学校行事なんて楽しくも何ともないと感じている人も少なくないでしょう。
別にクラスで優勝しようと、カースト下位者が感謝されたり、労われることなんてありません。
カースト上位者が盛り上がり、楽しみ、満足感を得て、青春の1ページを刻むだけなのです。
学校行事なんて、クラスでカースト上位にいて、中心的役割でなければ、面白くも何ともないことも多いのです。
そんなことのためにカースト上位者達に偉そうな顔をされ、カースト上位者達が満足感を得るために、頑張ることを強要されるのです。
これは搾取以外の何者でもありません。
仕事の場合も同じです。
職場でも、管理職などの役職に就いている人は別としても、例えば、平社員で同期で、表向きの立場上は何の上下関係も存在しないような場合でも、序列というものは必ず存在しています。
そして、その序列=カーストで上位の者は、発言力を持つので、同じ立場に関わらず、カースト上位者の意向で仕事が進むことも少なくありません。
カースト下位者にすれば、それがとてもやりにくいやり方であっても、時にカースト上位者の意向に沿ったやり方で仕事をしなければならないこともあり、そうしたからと言って、カースト下位者には何のメリットもなく、デメリットのほうが多いのですが、カースト上位者は、それがさもそれが正しく当たり前であるかのように振舞います。
これも、カースト上位者による搾取と言えます。
このように、カースト下位者は自身には何のメリットもなくても、カースト上位者の意向に沿わざるをえな場合も多く、何らかの形で、カースト上位者から搾取され理不尽を被っているのです。
カースト下位者の問題で済まされることではない
これは、言いなりになるカースト下位者の問題、不満があれば反旗を翻せば良いという意見もあることでしょう。
しかし、それでは済まされない問題であると思います。
カースト下位にカテゴライズされている以上、発言力なりその力は、上位者に比べればはるかに劣るからです。
下手に動けば、カーストの更なる下層へ追いやられるかもしれませんし、既に最下層のものであれば、そもそも影響力がないのですから、何も変わらないのです。
カースト上位者で、自分たちが中心だと勘違いしている連中には何も届かないでしょう。
嫌ならカースト上位になればいいだけのことと言う人もいるでしょう。
確かに、その通りです。
しかし、自ら望んでカースト下位になる人がいるでしょうか。
誰だって、可能であればカースト上位になりたいのではないでしょうか。
カーストという序列は、社会に蔓延る変な価値観によって勝手に規定されたものです。
勝手に決められたものを、どう変えろというのでしょうか。
そもそも、こんな変な序列意識があること自体がおかしなことなのではないでしょうか。
カースト上位者は真の上位者を目指せ
カースト上位者は下位者に比べると、発言力なり、影響力なり何かしらの力を持っています。
彼らは、それを下位者から搾取するために用います。
カースト上位者は、自分達が中心だと認識し、その中心である自分達さえ良ければいいといった具合に、権力を振るって、下位者から搾取するのです。
そういったカースト上位者はカースト下位者から疎まれ、その地位から転落しそうになったら、疎んでいるカースト下位者たちから足蹴にされ、痛い目をみることになります。
そのうち、寝首を搔かれることだってあるかもしれません。
カースト上位にいて、下位者に比べれば何かしらの力を持っているのなら、その力は下位者のために使うべきです。
何も施しをしろということではありません。
自分達が中心だなどと慢心せず、カースト下位者を蔑んだり、自分たちのためにカースト下位者を理不尽に利用するなということです。
もっと言えば、カースト下位者に多少なりとも気遣いをしろということです。
世の中にカーストは間違いなく存在し、カースト上位者が下位者に比べて何かしらの力を与えられていることは事実なのですから、力を持つものは、その力の振るい方を誤らないほうが身のためだということです。
そうすれば、カースト下位者からも上位者と認められ、真のカースト上位者となれるかもしれません。
そして、それを続ければ、人格者の仲間入りだってできるかもしれません。
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