人は、日々、何かしらの不安を抱えて生きていると思います。
もしかしたら、その不安は、自分自身が生み出したものかもしれません。
不安
ふあん【不安】
( 名 ・形動 ) [文] ナリ
① 気がかりなこと。心配なこと。これから起こる事態に対する恐れから、気持ちが落ち着かないこと。また、そのさま。 「 -がつのる」 「 -な一夜を過ごす」
② 〘哲〙 〔ドイツ Angst〕 人間存在の根底にある虚無からくる危機的気分。原因や対象がわからない点で恐れと異なる。実存主義など現代哲学の主要概念。
③ 〘心〙 漠とした恐れの感情。動悸どうき・発汗などの身体的徴候を伴うことが多い。
[派生] -が・る ( 動ラ五[四] ) -げ ( 形動 )
『大辞林 第三版』(三省堂)より引用
不安とは上記のような意味ですが、一般的には①や③の意味で用いられることが多いかと思います。
不安を抱えて日々を過ごすと、ずっと心がモヤモヤしたような、すっきりしない感じや、鈍痛を抱えているかのような感覚になり、精神的に徐々に消耗する感じがするのではないかと思います。
そんな不安は、出来るだけ抱えないほうが、日々健やかに過ごせるかと思いますが、不安の解消の仕方がわからないこともあるかもしれません。
不安の原因は、わからない、気付かないものもあり、そういった不安は、解消するのが難しいかもしれませんが、ある程度原因が明確になるものもあるかと思います。
また、自分ではどうすることもできない要因によって、もたらされる不安もあれば、自分次第で何とかすることができる不安もあるのではないでしょうか。
手抜きによって生まれる不安
出来るだけ抱えないほうが良い不安ですが、その不安を自ら生み出している場合があります。
それは、自分自身の手抜きによって生まれた不安です。
例えば、仕事(仕事以外にもあてはまりますが…)などで、こうしたほうが良いが、時間や労力を考え、”こんなもので大丈夫だろう”と終えた場合、それは不安を生む可能性があります。
こんなもので大丈夫だろうと思っていても、もう少し手を加えればより良くなることをわかっているのです。
それは、手を抜いたという感覚を自分自身にもたらします。
手を抜いたことに自信を持てる人は、そうはいないと思いますので、それが不安に繋がるのです。
我々が抱えている不安の多くが、日々のちょっとした手抜きによって生まれているのかもしれません。
余計な不安を生み出さない
今ある不安を減らすということは容易ではないかもしれませんが、不安を増やさないためにも、余計な不安を生み出さないことが大切かもしれません。
余計な不安を生み出さないためには、手抜きをしないということが肝要です。
僅かな時間や労力を惜しんで抱えたくない不安を抱えるくらいなら、僅かな時間や労力を費やして、不安の種を潰していくほうが良いかもしれません。
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