子どもの自殺が一番多い日

厚生労働省によると、1年のうちで9月1日が、18歳以下の日別自殺者数が最も多いそうだ。
夏休みが終わり、学校が始まることに絶望した子どもたちが、そのような行為に走ってしまっているのだろう。
今年は、9月1日が金曜日ということで、1~2日学校に行けば、また休みとなる。
その状況から、本格的に学校に行かなければならなくなる、9月4日の月曜日も危険な日かもしれないと思ったりもする。
子どもを持つ親御さんは、お子様の様子に注意を払ってほしい。

 

長期休暇明けはつらい

学校が苦痛で仕方のない子どもにとって、夏休みは学校という苦痛から解放される、天国のようなものだろう。
夏休みという天国が終わり、学校という苦痛に満ちた地獄が始まるのだから、子どもが絶望してしまう気持ちも何となくわかる。

大人だって、連休明けは仕事に行くのが億劫であったり、五月病がゴールデンウィークの連休明け頃から起こる人が多いことからも、こういった子どもの気持ちがわかる人は多いのではないだろうか。

長期休暇明けは、学校が大好き、仕事が大好き、という人や、家庭に居場所がないという人以外は、大人、子どもを問わずつらいものなのだと思う。

 

子どもに親の期待を押し付けないほうがいい

長期休暇明けは、みんなつらいのだから、甘えたことを言うなと言いたいのではない。
長期休暇明けは、みんなつらいのだから、子どもに対しては、つらさを抱えているのだと、そのつらさを少しでも理解してほしいと思う。

そして、親は子どもに変な期待を押し付けないほうがいい。
日本人(日本人だけかどうかは知らないが…)は、節目に必要以上に意味を持たせ、期待をしすぎると思う。

例えば、新年を迎えた際は、今年一年、気持ちも新たに頑張ろうなどと、思ったりするが、暦上の年が変わっただけで、事実として何かが急に変わることなんてない。

これは、例えば、不登校や不登校傾向の子を持つ親に見られる傾向だと、個人的に思っているのだが、彼らは、新学年が始まれば、学校に行ってくれるかもしれない、新学期が始まれば学校に行ってくれるかもしれないという期待を、節目節目で持っている傾向がある。

それまで、学校に行けなかったのに、何故そういった期待が持てるのか理解に苦しむが、こういった期待を抱いている親が少なくない。

そして、新学年なり、新学期になっても、やはり学校に行けないので、焦って何か動かそうとする。

何とかしたいという、親の気持ちがわからないわけでも否定したいわけでもないが、子どもに対して、根拠のない期待を押し付け、その期待に応えられない子どもをみて、どうこうしようとするということは、子どもにとってプレッシャーにしかならない。

学校に行ってくれるかもしれないと親に期待され、子ども自身も学校に行かなければならないと思い、でも行けない、行きたくないと葛藤し、追い込まれ、逃げ場がなくなってしまうのだ。

逃げ場がなくなり、居場所がないのだから、子どもがこの世に存在していられないと思ってしまい、自ら命を絶つことに繋がってしまうかもしれない。

別に不登校に限ったことではないが、親の変な期待は子どもを追い詰めることになることを、そして、自ら命を絶つぐらいなら、学校なんて無理していかないほうが、よほど良いと理解するほうが良いのではないだろうか。

 

しなければならないことに捉われない

大人も子どもも、学校はいかなければならないという認識を持っている人がほとんどだと思う。
普段から、こういったしなければならないことに捉われている人は多いと思うし、しなければならないことに捉われるから苦しんでいる人も多いと思う。

生命の危機があるときは、この、しなければならないことというのは、どうでもいいことなのだと、理解してほしいと思う。

命より大事なしなければならないことなんてない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました