人は体験からしか学ばない

人は体験からしか学ばない 教訓

人は体験からしか学ぶことができないというのが私の中の真理です。
優秀な方はそうでないかもしれませんが、少なくとも私は体験からしか学ぶことのできない人間です。


ここでいう学ぶとは自分のものとして身につけるという意味です。
例えば書籍を読む、セミナーに参加するといったことだけでは学ぶことはできないと考えています。
特に成功体験や失敗したいわゆる”イタい”体験から学ぶことが多いのではないでしょうか。
自分自身が体験した成功や失敗はよく覚えていると思います。
前はこれで成功したから今回もこうしようとか、前はこれで失敗したから今回はこうしようなどと以前の体験から学び、先の選択を行うことも多いはずです。
自分の体験が元になっているので違和感なく受け入れられます。

他人にアドバイスをもらって、その時は、それが正しそうだと思ったとしても、自分の体験ではないので、結局は自分の体験から学んだことを優先したという場合も多いのではないかと思います。

なぜ人は体験からしか学ばないのか

単純に忘れてしまうからです。
書籍を読んで感銘を受けたり、セミナーを受講し、ためになる話を聞いたとしても、それが体験できなければ、自分には当てはまらないこととして、印象が薄れ、そのうち忘れてしまうのです。

例えば言語の習得でみると、皆さんは日本語を書籍等から学んだでしょうか?
日本語が話される環境の中で、日本語に触れる体験をすることで自然と身に付けましたよね。
我々は中・高(最近は小学生でも)と英語を学習しましたが、それだけで英語が話せるようになったという人はほとんどいないと思います。
英語が話せる人は、英会話スクールに通う、留学する等、実際に英語を見聞きし体験できる環境で学び身に付けたのではないでしょうか。
外国語を習得する際、その国に行くのが最も手っ取り早いと言いますが、日常的に体験できる環境に身を置くからこそ早く身につくのです。

私の知人に、高校3年間を英語圏の国に留学し、大学から日本に戻ったという人がいます。
留学開始時は英語は全く話せなかったそうですが、留学で英語力を身に付け、海外の高校を卒業しています。
日本に帰国後は英語に触れる機会はあまりないそうですが、帰国後、10年近くたった今でも、忘れていることも多いとのことですが、ビジネスレベルで通用する最低限の英語力はあるようです。
体験により学んだことは、劣化はするものの、そう簡単にきれいさっぱり忘れてしまうということはないのです。

学びとは実践し体験すること

きっかけは書籍でも、セミナーでも何でもよいのです。テレビで見て興味を持ったでもよいと思います。
書籍、セミナーで感銘を受けた、テレビを見て興味を持ったで終わらず、それを実践したり体験する機会を設けるとよいかもしれません。
それで成功しても失敗しても、それはその人だけの学びとなると思います。
若いうちは失敗を恐れず、年をとってもそれまでのものに凝り固まらず、多くのことに積極的にチャレンジし体験することで、新しい学びを得ることができ、新たな自分になれるのかもしれません。

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