仕事ができない人ほど、他人の仕事ぶりを非難する

組織の中で働いていると、「あいつは仕事ができない」などといった、同僚の仕事ぶりに対する非難を耳にすることがよくある。

どの職場でも、必ずと言っていいほど、こういったことを言う人は存在している。

もちろん、自分が言われれば気分が悪いし、他者のことを言っているのを聞いてもいい気はしない。

人間なんて傲慢なので、「あいつは仕事ができないなぁ」なんて思うことは、誰にでもあると思う。別にそう思ったっていい。生きていればそんな風に思うこともある。
しかし、それをあえて口にする必要性は全くないのに、口にする輩がいる。

他人の仕事ぶりを非難する人で、仕事ができる人見たことがない
1. 仕事ができない人が、他者の仕事ぶりを非難する理由
  1. 他人の仕事ぶりを非難しても、何も生まない
    1. 最後に

他人の仕事ぶりを非難する人で、仕事ができる人見たことがない

これは、私の経験則なので、事実ではないかもしれない。
しかし、私は、他人の仕事ぶりを非難する人で、仕事ができるという人を見たことがない。
逆に、仕事ができる人が、他人の仕事ぶりを非難しているのも聞いたことがない（腹の底ではどう思っているかはわからないが、少なくとも口にしているのを聞いたことがない）。

仕事ができる人に言われるのであれば、「あの人に言われるのなら仕方がない」と思うこともできるのだが、「お前が言うなよ」と思うことしかない。

「あいつは仕事ができない」といった陰口をたたいている人は、気をつけたほうがいい。
あえて、口に出すことはないが、高確率で「お前が言うなよ」とか、「お前もたいして仕事ができないのに何様だよ」と思われている。

自分が仕事ができないのを棚に上げて、他人の仕事ぶりを非難するというみっともない奴といったレッテルを貼られ、恥ずかしい思いをしたくないなら、他人の仕事ぶりを非難するなんてことは止めたほうがいい。

「あいつは仕事ができない」と思うなとか、そう思うことが悪だとと言うことではない。
あえて口に出して、自ら恥をかく必要はないというだけのことだ。

仕事ができない人が、他者の仕事ぶりを非難する理由

①自分の能力に対する過信
自分の能力に対する過信というか、勘違みたいなものがあるのだと思う。
たいして仕事ができなくても、「俺（私）は仕事ができる」と思い込んでしまっているのだろう。謙虚さを持ち合わせていない、傲慢な人なのだと思う。

②脆弱な自尊心
①と矛盾するように思われるかもしれないが、間違いなく自尊心は脆弱だ。
自分の能力に対する過信なのだから、事実ではなく、実際の能力は伴っていない。
実力に裏打された自尊心ではないので、非常に脆いと言える。
本人も、意識的か無意識的かはわからないが、それがわかっているので、他者を非難することで、自分が優れているとアピールし、自尊心を保とうとするのだろう。
単なる自己保身なのだと思う。

他人の仕事ぶりを非難しても、何も生まない

仕事ができない人に対して、的確なアドバイスができるのであれば、言い方はあるとは思うが、「君は仕事ができないから、こうするとできるようになるよ」ということを教えてあげればいいと思う。
それであれば、他人の仕事ぶりを非難することにも意味があるだろう。

しかし、他者の仕事ぶりを非難する人は、自分のために他者の仕事ぶりを非難しているだけなので、的確なアドバイスなどはまずしない。
そもそも、言っている本人が仕事ができないので、的確なアドバイスなどできるはずもない。

結局、陰口レベルのことにしかならず、他者の仕事ぶりを非難しても、何のメリットもない。

それどころか、デメリットのほうが多い。
こういった陰口は、言われている本人も何となく、陰口を言われていると気づいている場合が多い。その結果、仕事ができないという陰口を言っていた人、聞かされていた人の対する、悪意や不信感が生まれる。職場の雰囲気も悪くなるし、言われていた人は、委縮してしまって、能力を十分に発揮できなくなるかもしれないし、嫌気がさして退職してしまうかもしれない。

このように、仕事ができないという陰口は、言っても何も良いことがない。
こんなことを言うことには何の意味もないのだ。