自分を変えるには、嫌なことを選択する

自分を変えるには、嫌なことを選択する 教訓

「ダメな自分を変えたい」「つまらない人生を」変えたいと思っている人は、少なくないと思います。

変化のためには、「行動しないとはじまらない」ということを、以前書きました。

この、行動を変化させる、あるいは、新たな行動をしても、何もはじまらないという人もいることでしょう。

その場合、変化させた行動や、新たな行動が、実は変わっていないことがあります。

 

あえて嫌なことを選択する

人生は、選択の連続です。
大小を問わず、常に選択を繰り返して生きています。

この選択は、これまでの体験の中で身に付けた、認識・思考・行動等のパターンをもとに決定されますので、ワンパターンになりがちです。

その結果、行動の変化や、新たな行動は起こし難く、毎日、同じことの繰り返しのつまらない人生、ろくでもないことを繰り返すダメな自分になってしまっています。

認識・思考・行動等のパターンを変えることができればいいのですが、これまで生きてくる中で身に付けたことですので、簡単には変わりません。

そのため、行動を変化させるには、選択の基準を変える必要があるのです。

人は誰しも、何かを選択する際に、無意識的に苦しい事、不快な事を避け、楽な事、楽しい事を選択する傾向があります。

誰だって、苦しい事や不快な事は出来るなら避けたいでしょうから、当たり前のことと言えます。

過去の体験の中で身に付けた、認識・思考・行動等のパターンをもとに、苦しい・不快と知っていること、予想されることを避ける選択をすることになるのです。

苦しいこと、不快なことを避けると、選択肢は減りますので、その結果、行動の変化が起きずにワンパターンになってしまいます。

そのため、行動を変化させる、手っ取り早い方法は、あえて苦しいことや、不快なことを選択することになります。

苦しいことや、不快なことは、これまで選択してこなかったことなのですから、明らかにこれまでとは異なる選択となり、行動の変化となります。

例えば、小さい頃、生魚を食べて食あたりを起こし、それ以来、魚が嫌いになった人がいたとします。
この人は、過去の体験から魚を食べることをずっと避け、好きな肉ばかりを食べていました。しかし、ある程度、年を取って、肉を食べると胃もたれを起こすようになり、また、健康上の理由から魚を食べるように医師から勧められたとします。
好きな肉ばかりを食べ続けた結果、体調の不調という結果がもたらされ、嫌いな魚を食べるように勧められたのです。
ここで、これまで通り、好きな肉を食べるという選択をした場合、体調の不調は続き、好きなものを選択しているにも関わらず、状況は緩やかにでも悪化していくことが予想されます。
一方、嫌いな魚を食べるという選択をした場合はどうでしょうか。
もちろん、嫌いな魚を食べるという選択をした結果、やっぱり魚は嫌いだと再認識するということもあり得ます。
しかし、嫌いだと思っていた魚が、食べてみると思いのほか美味しく、それ以降、魚中心の食生活になり、体調の不調も改善する可能性だってあります。

このように、良い方向に変化させるには、あえて、苦しく、不快な嫌なことを選択することが有効な場合もあるのです。

今、人生がつまらないとか、自分はダメだと感じていて、それを変えたいと思っているなら、これまで通りの選択・行動では、何も変わりません。
しかし、自分の選択・行動を変えるのは、思いのほか難しいものです。
自分の選択・行動を変えるには、思い切って、これまで選択してこなかった、苦しい、不快、嫌なことを基準とし、あえてそれらを選択し、行動することが必要なのです。

 

人生は苦難の連続

よく、人生をより良くするためには、自分が楽しいと思える選択をすると良いといったことを主張しているものがあります。

それも、間違いだとは思っていません。
しかし、既に自分にとって、楽な選択、楽しい選択というのはしてきている可能性が高いです。そして、その結果、つまらない人生、ダメな自分が出来上がっているのです。

そんな時は、あえて、苦難の道を選択してみてください。
行き詰まりが解消されるかもしれません。

苦しく、不快で、嫌なことを選択するというのは勇気がいることです。
しかし、今、行き詰まっているのであれば、それ以外の選択はありません。

そう思うと、人生は苦難の連続だなと思ってしまいます。
しかし、苦しく、不快で、嫌なことを選択しても、そこまで苦しくないかもしれません。
苦しく、不快で、嫌なことは、これまで選択を避けてきたのですから、実際の所はどうかはわからないのです。
案外、苦しく、不快で、嫌だと思い込んでいただけで、食わず嫌いなだけで、どうってことなかったなんてこともあります。

変化を求めるのなら、勇気を持った決断も時には必要です。
勇気が必要なのは選択の瞬間だけです。
そんなに気を張らなくても、意外と簡単にうまくいったりするかもしれませんよ。

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