身の程を知らずに他人のことをとやかく言うのはやめた方がいい

身の程を知らずに他人のことをとやかく言うのはやめた方がいい 教訓

世の中には、評論家ぶって、他人のことをとやかく言ったり、他人のすることに偉そうに口を出したりすることが好きな人がいます

「お前には言われたくない」と感じたことがある人も少なくないはずです。

 

身の程を知る

みのほど【身の程】
自分の能力・地位などの程度。身分。分際。 「 -をわきまえない」

『大辞林 第三版』(三省堂)より引用

みのほどしらず【身の程知らず】
自分の地位・能力などをわきまえずに行動すること。また、その人。 「 -もいいところだ」

『大辞林 第三版』(三省堂)より引用

 

”身の程”とは上記のような意味がありますが、この”身の程”は自分で判定するものと、他者が判定するものがあります。

そして、自分で認識している”身の程”と、他者が認識しているあなたの”身の程”が一致しているとは限らない、むしろ不一致の場合がほとんどなのです。

会社から与えられる職位などの地位の場合であれば、明確ですし、不一致が起こることはありません。

しかし、能力やスクールカースト、オフィスカーストのような社会的序列における地位などは、明確なものではありません。

また、人は自分や他者の能力等を客観的かつ公平に評価することはできず、その評価は個人の主観による偏ったものでしかありません。

例えば、”自分は仕事ができる”と思っているのに、周囲からは”仕事ができない”という評価を下され、”なぜ正当に評価してくれないのだ”と憤った経験を持つ人も少なくないと思います。

これは、人の評価が個人の主観による偏ったものであるからこそ生じる、自己評価と他者評価の不一致によって起こっているのです。

つまりは見る人によって、あなたの評価=”身の程”が変わるということです。

”身の程を知らない”とは、自己評価と他者評価の不一致の程度が大きい時に生じます。

身の程を知るということは、過大な自己評価をしないこと、他者評価を理解し受け入れることによって、自己評価と他者評価の不一致の程度を小さくすることなのです。

 

身の程を知らずに他人のことをとやかく言うのはやめよう

身の程を知らずに、他人のことをとやかく言うとどうなるでしょうか。

身の程を知らない人とは、自己評価と他者評価の不一致の程度が大きい、つまりは、高い自己評価を持つ、他者評価の低い人のことです。

自分は仕事ができると思っているAという人がいたとして、あなたはAを仕事ができないと評価していたとします。

そんなAから、仕事のことについてとやかく言われたら、あなたはどう感じるでしょうか。

間違いなく、「お前には言われたくない」と感じることでしょう。

そして、身の程をわきまえない、勘違い自己愛人間とさらにAの評価を低下させ、”痛い人”と認識することでしょう。

では、Aから見るとどうでしょうか。

Aは少なくともあなたよりは仕事ができると思っているのです。

あなたはあなたで、Aを仕事ができないと評価しているのですから、Aよりも仕事ができると思いっているのです。

ここでも、あなたの自己評価と、Aからの他者評価の不一致が生じています。

Aから見れば、あなたは、仕事ができないのに人の助言を聞かない、”身の程知らず”ということになるでしょう。

人が変われば、あなたの身の程も変わるのです。

それを理解しておくほうが、何かとストレスは少なくて済むかもしれません。

いずれにせよ、思慮なく他人のことをとやかく言うことはやめた方がいいでしょうし、とやかく言われた時は、謙虚な姿勢とまでは言わないまでも、謙虚に聞くふりぐらいはしておくほうが、余計な軋轢が生まれなくていいかもしれません。

そうすると、他人のことをとやかく言う人は、調子にのって、さらにとやかく言ってきたり、あなたをあからさまに見下したりするかもしれませんが、そんな時は「考えない、争わない、相手にしない」が良いかもしれません。

そうすれば、周囲の他の人は、あなたを出来た人間だと評価してくれるかもしれませんよ。

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