アニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の第23話の1シーンに
「やり返せずに生きていたら、ずっと苦しいままじゃん」
「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第23話(©創通・サンライズ・MBS)より引用
というセリフが登場します。
このセリフは印象深く、リアルなセリフだなと思います。
やられたらやり返さないとやられ続ける
”やられたらやり返す”という考えには、異論を唱える方もいます。
やられたからといって、やり返していては、またやられて、負の連鎖を生むといったような意見が代表的かと思います。
この考え方も一理あるとは思うのですが、一方で、やり返さなければ、やられ続けるということもまた事実なのではないでしょうか。
例えば、いじめについて、いじめに対抗して、いじめ返すとか、先生や保護者等にチクるといったやり返す行為をしたとしましょう。
いじめ返すことや、先生や保護者に相談するようなやり返す行為をすることで、さらにいじめがエスカレートすることもありますので、この場合は負の連鎖が生まれたと言えるでしょう。
しかし、やり返すことで、いじめ返される厄介な奴だと思わせれば、いじめはストップするでしょうし、先生や保護者が対応することでいじめられなくなる可能性だってあります。
では、いじめられても、何もやり返さず、されるがままだったとしましょう。
この場合、いじめる人は、いじめても大丈夫な人と認識し、いじめがエスカレートしたり、いじめが継続することでしょう。
まさに、「やり返せずにいたら、ずっと苦しいまま」状態です。
放っておいても、いじめが自然になくなる可能性も0ではありませんが、いじめる人任せで、自分の力ではどうにもできません。
人は、何もやり返されなければ、それはやってもいいのだと誤解してしまいます。
悪い事とわかっていても、誰にも注意されなければ、ついついやってしまうという経験を持つ人も少なくないはずです。
だから、やられても、やり返さなければ、相手はやってもいいのだと認識してしまい、やられ続ける可能性が高いのです。
弱者ほどやられたらやり返せ
”やられる”ということは、強者から弱者に対して行われることが多いです。
それは、弱者から強者に攻撃しても、弱者から見れば、自分より強者なのですから勝てないと認識しているからです。
強者は攻撃しても勝てると思っているので、弱者に対して攻撃してくるのです。
”やられた”と思っても、相手が強者だからやり返せなかったという経験を持つ人も多いはずです。
しかし、相手が強者だからといって、やり返さずにいたら、やられ続けて「苦しいまま」です。
強者から利用され搾取されるままでは、強者は調子に乗ってやり続け、自分はいつまでたっても、やられ続ける弱者のままです。
苦しみから逃れるためにも、弱者ほど、やられたらやり返す反骨心を持つべきではないでしょうか。
相手は強者ですので、やり返したら、さらにやられて、もっと苦しい状態に陥る可能性もあるので、そのリスクを理解したうえでの覚悟は必要です。
もっと苦しい状態になるかもしれない覚悟を持って、弱者の矜持を見せ、強者を喰らうのも一興です。
やられ続けて、さらに苦しくなるよりは”まだマシ”な苦しみを続けるのも一方法です。
どちらを選ぶかは、言わずもがな自分次第です。
どちらも間違いではなく、あなたの生き方というだけのことです。
最期に自分の人生が最高だったとまでは言えなくても、”まあまあ”だったと言える選択ができることを祈っています。
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