小さな恥を気にするな

小さな恥を気にするな 教訓

小さな恥を気にしてしまうことってあると思います。
しかし、小さな恥なんて、自分が思っているほど周りは何とも思っていないものです。

 

小さな恥を気にする人

私は、ある技術系の講習に定期的に参加していたのですが、その講習で小さな恥を気にする人に出会いました。

その方(以下A)は、40代後半の方なのですが、その日は以前の講習で指導を受けた内容の復習から始まりました。

それほど難しくない機械の操作の実技だったのですが、受講者名簿順のため、Aが一番に実技を行うこととなりました。

Aは何をするのかピンと来ていなかった様子で、開始早々に手順を間違えて、それを講師の方に指摘されていました。

その指摘も、別に罵倒されたわけでも、バカにされたわけでもなく、普通に手順が間違っていることを指摘し、正しい手順を説明しただけのものでしたので、周囲の人間も特に気に留める様子も全くありませんでしたし、私も特に何も思っていませんでした。

それで、終われば別に何ということはない出来事なのですが、その後、Aが私を含む他の受講者数名に言い訳をしていたのです。

言い訳の内容は、”講師が何をするよう指示したのかわからなかっただけなのに間違いを指摘され、(言い方に)少し腹が立った””前回の講習でしたその内容が記憶にない””一番はじめだから不利だ”といったようなもので、それを、「まあ別にいいんだけど」という言葉を付け加えながら、何度も言っていました。
その次の回の講習時も同じようなことを言っていたのを覚えています。

Aがこういった言い訳をしなければ、何とも思わなかったのですが、この言い訳を聞いて、いい年をして、こんなしょーもないことを言うような人間にはなりたくないと、思わずにはいられませんでした。
Aは不要な言い訳をした結果、小さな恥を大きな恥にしてしまったのではないかと思います。

Aは小さな恥を気にする人です。
Aと関わる中で抱いた、私の主観による勝手な印象ではあるのですが、Aは私を含む年少者に対しては、あからさまではないにしろ、偉そうというか、どこか見下したような、自分のほうが上だといった態度が見られ、自分の優位性をアピールするかのように自分語りばかりをしているのですが、根底には強い劣等感が見え隠れし、精神的には繊細というよりも、脆弱と感じさせ、誰かが、冗談であっても少しでも攻撃的であったり、何かを指摘するような言動をすれば、すぐに言い訳をしたり、否定をするなど過敏に反応したりというタイプの人でした。

要は、劣等感が強いので、それを補うために、年少者を見下したり、自分の優位性をアピールしたり、これ以上劣等感を強めないために、他者からの攻撃?には過敏に反応していたのでしょう。
劣等感の強い人が持ちがちな、変なプライドの高さを持っている人なのだと思います。

Aの特徴は、そのまま小さな恥を気にする人の特徴と言えるでしょう。

 

小さな恥なんて気にするな。誰も気にしていないぞ。

上記の講習というのは、年齢もバラバラですし、様々な職場、仕事に従事している人が集まってくるものですので、その講習が終われば、一生会わない人だっていますし、仕事関係で偶然会うことはあっても、日常的に会う人は誰もいません。

そんな中での、小さな恥なんて別にどうでもいい事ではないでしょうか。

そもそもAの出来事は、Aが小さな恥を気にして、変な言い訳などをしなければ、誰も気に留めず、すぐに忘れてしまうような、恥でもなんでもないことなのです。

それにも関わらず、Aが小さな恥を気にして行動した結果、大きな恥を生むことになったのです。

自分が恥だと感じたことでも、周囲からすれば、小さな恥、恥でも何でもないことというのはたくさんあります。

小さな恥が気になる人に、小さな恥を気にするなと言っても、無意味だとは思うのですが、自分が恥をかいた、言い訳をしたくなった時に、この話を思い出していただけたら、もしかしたら多少なりとも役に立つかもしれません。

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