責任を取るって何でしょうね

「責任」という言葉は、日常でも良く耳にする。

ただ、この「責任」という言葉は、わかるようでよくわからないような気もする。

「責任を取れ」などと言われると、さらにわからなくなってくる。

 

責任とは?

せきにん【責任】
① 自分が引き受けて行わなければならない任務。義務。 「 -を果たす」 「保護者としての-」
② 自分がかかわった事柄や行為から生じた結果に対して負う義務や償い。 「 -をとって辞職する」 「だれの-でもない」 「 -の所在」 「 -転嫁」
③ 〘法〙 法律上の不利益または制裁を負わされること。狭義では、違法な行為をした者に対する法的な制裁。民事責任と刑事責任とがある。

『大辞林 第三版』(三省堂)より引用

責任とは上記のような意味ですが、責任とは、自分がしなければならない事や、自分の言動等の結果に対して、必要な対処しなければならないことということでしょうか。

例えば、仕事で責任を取るということは、①の意味から考えれば、自分がすべき仕事、自分が与えられた仕事、引き受けた仕事をきちんと遂行するということが、責任を取るということになると言えるでしょう。

②で考えてみると、例えば仕事でミスをした場合、ミスに対処、補填する、ミスに対する罰を受ける等になるでしょうか。

しかし、仕事でのミスの場合、個人レベルでは収まらないことのほうが多い。

仕事でミスをして、顧客に損害や迷惑を与えた場合、損害に対する賠償は、個人レベルでは難しいことも多く、会社が責任を取って、賠償することになるでしょう。

この場合、そのミスをした、張本人の責任はどうなるでしょうか。

責任を取って、何らかの懲罰的な処分を受けるということがあるかもしれませんが、それで責任を取ったと言えるのでしょうか。

もちろんそれが、責任だと言えば、責任を取ったと言えるのでしょうが、あくまでも個人的な感覚ですが、何となく腑に落ちないのです。

 

責任とは当事者として関わる事

責任と同時に無責任という言葉もあります。

無責任というのはどういう人、どういった言動に使われることが多いでしょうか。

共通するのは、当事者として関わっていない時に、無責任という言葉が用いられるということです。

与えられたことをこなしているが、どこか他人事、当事者でない感があると、無責任と言われます。

例えば、仕事でも、チームで仕事をする場合、自分の役割はこなすが、全体として見ていない、全体の仕事に当事者として関わっていない場合などに、無責任と言われることが多々あります。

責任とは、当事者として、がっつりと関わることを言うのかもしれません。

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