辞めることは逃げること

辞めることは逃げること 教訓

仕事、学校、部活、習い事等々、人は生きていれば、何かを辞めることがあります。
辞めることは、決して悪い事ではありませんが、辞めることは逃げることでもあります。

辞めることは逃げること

辞めるということには、必ずと言っていいほど、逃げるという側面を含みます。
人は何かを辞める時、辞めることに対して、不安や不満などといった、何かしらのマイナスの感情を抱いています。
不安や不満などの感情を抱いていなければ、辞めるなんてことはしません。
不安や不満などの感情から逃げるために、人は何かを辞めるのです。

もちろん前向きな理由で何かを辞めることもあります。
新たにやりたいことが見つかったなどという場合がそうです。
その場合でも、逃げていることとなんら変わりはありません。

例えば、よりやりたい仕事が見つかったので、それまでの仕事を辞めたとします。
この場合も、それまでの仕事は、よりやりたい仕事に比べると、やりたくない仕事になりますので、やりたくない仕事から逃げたと言えます。
そもそも、それまでの仕事に何の不安も不満もなければ、よりやりたい仕事を見つけようとはしないので、よりやりたい仕事が見つかるということは稀なのです。

視点の問題と言ってしまえばそれまでなのですが、辞めるということには、多かれ少なかれ、逃げるという側面を含むことを忘れてはいけないと思います。

 

逃げることは悪ではない

逃げることは、決して悪い事ではありません。
不安や不満を抱いていることをいつまでも続けていても、不安や不満が溜まるばかりです。
不安や不満なことを辞める=逃げて、新たな幸福が得られるのであれば、それにこしたことはありません。

時には積極的に逃げることが必要な場合だってあります。
例えば、仕事で法外な時間外労働を科される場合などは、積極的に逃げたほうが良いでしょう。
心身を壊してしまう前に辞めて=逃げてしまうほうが得策です。

このように、逃げることは悪い事ではありませんし、他人に非難されるようなものでもありません。

 

辞めること=逃げることとの自覚は必要

辞めること=逃げることは、悪い事でも、非難されることでもないのですが、辞めること=逃げることであるということと、それに至った理由については自覚しておくほうが賢明です。

よく仕事を辞める際に上司から「今逃げたら、別の仕事に就いても、また逃げることになるぞ」などと言われたというエピソードを聞くことがあります。
上司の大きなお世話だとは思いますが、一理あるとも思います。

例えば、人間関係に不満を感じ、それまでの仕事を辞めたとします。
職場の人間関係なんて、入ってみないとわからないものですから、別の仕事に就いたとしても、そこでの人間関係が上手くいくとは限りません。
それまでの仕事の人間関係よりも、悪い人間関係になる可能性だってあります。

だからこそ、逃げることと、それに至った理由についての自覚が必要なのです。
上記の場合だと、人間関係に不満があり、それから逃げるために、それまでの仕事を辞めたという自覚です。

この自覚がないと、新たな職場で良い人間関係が待っているとは限らないということを理解できませんし、同じ理由で逃げることを繰り返してしまうことにもなりかねません。
仮に良い人間関係の職場に巡り合わず、転職を繰り返してしまうと、職歴はボロボロになり、良い人間関係どころか、仕事に就くことすらままならなくなるリスクもあります。

人間関係が不満で逃げ出したという自覚を持って、時には、次の仕事では、人間関係に不満があっても、逃げ出さないという覚悟が必要な場合もあるのです。

辞めること=逃げることは、悪い事ではありませんが、もっともらしい理由をつけて、辞めることの正当性を主張するよりは、素直に逃げ出したんだと自覚しましょう。

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