他人の言動に悩む前に、他人の特徴等を理解する

他人の言動に悩む前に、他人の特徴等を理解する 教訓

人は他人の言動に悩まされることが多いと思います。

ただし、悩む前に、他人の特徴を理解するほうがいいのかもしれません。

そうすれば悩むことも、いくらか減るかもしれません。

 

人は自分を最優先する

人は自分を最優先します。

自分の心地よさが最優先、自分が不快に感じないことが最優先、ありとあらゆることで自分を最優先します。

 

以前、私の同僚にAとBという人がいました。
ある日、仕事が終わって帰宅する際に、Aは私の前を、Bは道路を渡って反対側の歩道をAと並行するように、駅に向かって歩いていました。

駅は、Aの側にあるので、Bが信号でAのいる側の歩道へ渡ろうとしていたのですが、Bはその時、はじめてAがいることに気づいたらしく、途中まで渡っていた横断歩道を慌てて引き返していました。

Aは、Bのその行動に気づいていたようで、Aは不快感を感じると同時に、Bに嫌われているのかなと少し気にしていたようです。

AとBは仲が悪いというわけではなかったのですが、職場ではそれほど関りも多くなかったので、それもAが気にする原因の一つとなったようです。

Bは一見するとそうは見えないのですが、人付き合いが苦手で、特定の人にしか、自分からは話しかけないようなタイプの人でした。

また、見る人が見れば気づく程度に、精神的に病んでいる方でした。

そして、私は、BがA以外にも、同じ行動をとっている場面を何度か目にしたことがありました。

 

これは、気にするAが悪いのか、そのような行動をするBが悪いのか。
世間一般の価値観とか、社会人としての常識などといったことから考えると、Bの行動が非難されるのかもしれませんが、個人的にはAもBも自分のことを最優先した結果で、どちらが悪いということではないと思っています。

Aは、帰宅時途中に会えば、駅までは一緒に向かうという自分の常識を最優先したため、Bの行動に不快感を感じ、嫌われているのではないかと感じた。

BはAに限らず、人付き合いが苦手で、精神的に病んでいることもあり、自分がストレスを感じないことを最優先した行動の結果、そんなつもりはなかったが、Aに不快感を与えた。

つまりは、お互いがそれぞれ自分のことを優先したために起きたAの悩みなのではないかと思うのです。

Aが、Bが人付き合いが苦手であること、精神的に病んでいることを理解していれば、Bの行動を見ても、多少の不快感は感じたかもしれませんが、変に気にしたり、悩むことはなかったかもしれません。

Bが、Aの帰宅時途中に会えば、駅までは一緒に向かうという常識を理解していれば、Aを避けるように横断歩道を引き返すことなく、Aに「お疲れ様です。すいませんが急ぎますので、先に行きますね」と一声かければ、Aが不快感を感じることも、B自身の精神的負担になる事もそれほどなかったのではないかと思います。

 

他人の言動に悩む前に、他人の特徴等を理解する

人が完全に分かり合うことなどあり得ませんが、ほとんど他者理解がないままに、それぞれが、自分のことを優先するので、相手の言動が理解できずに、悩まされるということが生じるのです。

だからこそ、他人の言動に悩む前に、他人の特徴等を理解するよう努めるほうが賢明です。

この場合、相互理解は必要ありません。

自分のことを相手がわかっていなくても、自分が、相手の特徴等を多少なりとも理解していれば、相手の言動の意味はある程度理解できます。

特に人付き合いが苦手な人や、精神的に病んでいる人というのは、他者に対して、回避的な行動をとりやすいので、そのことを理解していなければ、不快感を感じる場合が多いです。

しかし、そのことを理解していれば、多少の不快感を感じることはあっても、「そういう人だから」でかたづけて、変に嫌われているのかな、などと悩む必要はないのです。

他人とあなたは同じではないのです。

あなたの参照枠で、他人の言動を捉えてばかりいては、悩みが増えるばかりです。

相手の特徴をある程度理解したうえで、相手の言動の意味を推察すれば、”まあ、いいや””どうでもいいや”で受け流せることもけっこうあるものです。

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