人間は感情の生き物だなどと言われます。
それは、その通りだと思いますが、人は感情を持っているから、面倒臭いと感じることも少なくないと思います。
人は感情に支配され左右される
人は感情に支配され、感情に左右されます。
人は、喜怒哀楽をはじめ、それだけには収まらない多様な感情を持ちます。
そして、人の言動は、その感情に支配され、左右されているのです。
簡単に言えば、その時々の感情で、言動が変わるということです。
そして、その感情による言動は、他者の感情にも影響します。
例えが、怒っている人がいて、怒っていると、言動がきつくなったりすることがあります。
それを受けて、他者にも怒りの感情が起こるといったぐあいにです。
感情を抑えるいっても、その感情による影響をまったく受けないということはあり得ません。
例えば、嬉しい時と、悲しい時で、あなたの言動がまったく同じと言えるでしょうか。
同じ言動をとっていたとしても、少し雰囲気が違ったりと、感情が違えば、全く同じということはないのです。
やる気がある時とやる気なしない時ではどうでしょうか。
パフォーマンスに多少なりとも差が出ると思います。
感情を抑えるなり、コントロールできていると思っていても、自分が思っている以上に、感情の影響を受けているのが人間です。
だから、人は感情に支配され、左右されるのです。
人の感情が非効率を生む
人の感情は非効率を生みます。
パフォーマンスが感情に影響されるということは、もちろん、感情の状態によっては効率的なパフォーマンスを望める時もあるのでしょうが、非効率なパフォーマンスしか望めないということもあるからです。
感情によって効率が左右されるのであれば、それこそ、ロボットやAIなどを用いたほうが、よほど効率的と言えるでしょう。
そして、感情は周囲の人にも影響を与え、それが更なる非効率を生みます。
例えば、虫の居所が悪い上司が、部下を少し感情的になって怒ってしまったとします。
そうすると、その部下にも怒りの感情が生まれ、結果、やる気を失ってパフォーマンスが低下するという非効率が生まれることがあります。
そういうことが起こらないように、他者の感情に配慮した言動が求められますが、これもまた非効率です。
相手の感情をいちいち考えないといけないのですから、非効率であることこの上ありません。
ロボットであれば、こちらが怒っていようが、喜んでいようが、同じ命令を与えれば、同じパフォーマンスを発揮してくれるのです。
様々な場面で人の感情に配慮することが求められるのですから、感情を持つ人が面倒臭いと感じるのも仕方がないのかもしれません。
他者もあなたも面倒臭い
人は感情を持つから面倒臭いですが、あなたも人である以上は、他者から見れば面倒臭い感情を持つ人なのです。
世の中には面倒臭い人しかいないのでしょう。
人との関りなんて面倒臭いことばかりですし、だから人間関係が希薄になったり、引きこもりや、人と関わるのを避ける人が増えてきたのかもしれません。
人は面倒臭いとは思っても、誰とも関わらずに生きていくというのも、なかなか難しいものです。
人は自分も含めて、面倒臭いものと思っていた方が、気楽になれるかもしれません。
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