長い付き合いは、絆にも腐れ縁にもなる

長い付き合いは、絆にも腐れ縁にもなる 人間

友人関係だって変わっていいんです。」ということについて書きました。

しかし、古くからの友人がいることに価値をおくような風潮があるせいか、古い友人関係を断ち切れない人、古い友人にこだわる人というのもいます。

 

長い付き合いは、絆にも腐れ縁にもなる

友人関係に限らず、恋人でも何でもいいのですが、長い付き合いの人間関係は絆にも腐れ縁にもなります。

きずな【絆・紲】
① 家族・友人などの結びつきを、離れがたくつなぎとめているもの。ほだし。 「 -を断ち切る」
② 動物などをつなぎとめておく綱。 〔和名抄〕 〔現代仮名遣いでは「きづな」のように「づ」を用いて書くこともできる〕

『大辞林 第三版』(三省堂)より引用

くされえん【腐れ縁】
離れようとしても離れられない悪縁。好ましくないが切るに切れない関係を批判的あるいは自嘲的にいう。くさりえん。 「 -が切れない」 「昔からの-」

『大辞林 第三版』(三省堂)より引用

 

付き合いの長さは、良くも悪くも絆となります。

絆と言うと、良い意味で用いられるほうが多いかと思いますが、付き合いの長さが、そのまま、お互いを「離れがたくつなぎとめているもの」になります。

その絆があるせいで、切るに切れない関係である腐れ縁というのも出来上がるのです。

あなたの周りの人で、”何であんな人といつまでも付き合っているのだろう”と思うことがないでしょうか。

それは、長い付き合いによる絆であり、腐れ縁でもあるのです。

 

絆と腐れ縁を分かつもの

絆と腐れ縁を分かつものは、お互いに得るものがあるかとか、メリットがあるかなど、付き合うことでお互いに何らかの良い影響を与えあえられるか否かに因ると思います。

お互いに何らかの好影響を与えあえるのであれば、それは絆だと言えますし、お互いに好影響どころか悪影響すら与えあっているのに、いつまでも関係を切れないのであれば、それは腐れ縁です。

友人関係や人間関係において、メリットなどの言葉を用いると、抵抗を感じる人もいるかもしれません。

しかし、人はそれが例え友人関係であっても、それを”情”などという言葉に置き換えているから気づきにくいですが、何のメリットもない人と関わることはしません。

基本的には何らかのメリットがあるから、誰かと関わるのです。

 

腐れ縁は断ってもいい

メリットのない人とは関わらないと言いましたが、では腐れ縁の人と関わるのはなぜでしょうか。

それは、古くからの友人などがいないという自分が不安だからです。

腐れ縁のような人間関係を断っていけば、古くからの友人だけでなく、友人すらいないという状況も起こり得ます。

世間一般の価値観では、友人がいないという人は、良い印象を持ってもらえません。

だから、腐れ縁でもこだわって、古くからの友人がいると自分を偽るのです。

腐れ縁の関係を継続するメリットはそれぐらいしかありません。

友人がいなくなろうと、世間がどう見ようと、腐れ縁なんて断ち切ってしまえばいいのです。

それは、あなたの周囲には、今のあなたの友人に適した人がいないというだけのことです。

適した人が現れれば、その人と友人になればいいし、現れなければ、今は友人なしで生きることがあなたに適しているというだけのことです。

付き合いが長いということを重視したり、こだわっていても、それほど意味はありません。

腐れ縁なんて、切るに切れないなんて言っていないで、さっさと切ってしまいましょう。

切れても、時が来れば、また繫がることだってありますよ。

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