考えがコロコロ変わる人がいます。
こういう人は、”一貫性がない”とか、”言っていたことと違う”と非難され、周囲をイライラさせることもあるでしょう。
しかし、考えがコロコロ変わるというのは、普通のことなのではないかと思ったりもします。
考えなんてコロコロ変わる
考えがコロコロ変わる人は、時に精神面や発達面での障害を疑われることもあるようです。
もちろん、それが障害等に由来するものであれば、話は変わってくるとは思いますが、障害等がない場合でも、考えがコロコロ変わる人もいると思います。
考えがコロコロ変わる人が嫌いな人もいれば、何とも思わない人もいることでしょう。
嫌いだという人は、コロコロ変わった考えに振り回されるから嫌いなのでしょうが、個人的には、人の考えなんてコロコロ変わるものだと思っていますし、変わっていいものだとも思っています。
それは、考えがコロコロ変わるというのは、自分にとって、より良いものを求めていれば、当然起こってくることだと言えるからです。
例えば、人間関係に悩んでいて、それを良い人間関係にしたいと思っている人がいたとしましょう。
この人は、初め積極的に人に関わろうと考えていましたが、積極的に関わることで、どうも周りに嫌がられてるようだと感じ、適度の人に関わるようにしようと考えました。
適度に関わるようにしても、人間関係が良くなったとは感じず、自分が嫌われているのではないかと考えるようになりました。
嫌われているのであれば、しかたがないと考え、必要最低限しか関わらないようにしようと考えました。
上記の人は、考えがコロコロ変わっていますが、自分にとって、より良い人間関係の在り方を求めた結果なのです。
例えば、嫌いな人がいて、初めは、嫌いな人とでも関わらないといけないと考えていたが、その人と関わるとイライラするだけなので、嫌いな人とは関わらないようにしようと考えた人がいるとしましょう。
一見、ネガティブな方向に考えが変わったように見えますが、本人がイライラしないようにするために、本人にとっては、より良い状況を求めて、考えを変えたと言えます。
このように、その考えがどのように変わろうとも、考えが変わるのは、自分にとってより良いものを求めた結果なのです。
人は、誰でも、自分にとって、より良いことを求めるのですから、より良いものを求めて、考えがコロコロ変わるというのは、当然のことと言えるのではないでしょうか。
考えを変えないことに固執しない
人の考えがコロコロ変わるのを嫌がる人や、一貫性がない等と考えが変わることを否定する人は、考えを変えないということに固執している人です。
考えを変えないことや、一貫性に固執すると、自分にとってより良いものを求めることができなくなってしまいます。
考えを変えるということは、自分にとってより良いものを求める、つまりは、自分の幸福を求めることだと言えます。
考えを変えないということは、自分の幸福を求めないということです。
もちろん、そんな生き方もあるのかもしれませんが、自分を幸福にできるのは自分だけです。
自分の幸福のために、考えをコロコロ変えても良いのではないでしょうか。
コメント