聞いたふりして聞いていない

聞いたふりして聞いていない 教訓

ちゃんと話を聞いていそうなのに、実際は全く聞いていないという人に会ったことはないでしょうか。

 

聞くとは?

先日、とある技術系の講習に参加したところ、聞いたふりして聞いていない人に出会いました。
その方は、見た目はとてもしっかりしていそうな方で、講師の方が実演する際にも、真っ先に一番前に行って、やる気もとてもありそうな方でしたが、いざ、自分がそれをやろうとすると、簡単な手順さえ何度も間違えるなど、教えられたことができないのです。

むしろ、あまり積極性の見えない方のほうが、スムーズにこなしていました。
他の方は、上手い下手はあっても、簡単な手順を間違えることなどほとんどありませんでしたので、それほど難しい事ではありません。

なぜできないのかを考えたところ、やはり聞いているようで、ちゃんと聞いていないのだなという結論に至りました。

聞くとは、相手の話等を聞いて理解するということです。
恐らく、このできなかった人は、人の話を音声として聞いているだけで、自分の中で咀嚼し、理解するということをしていないのではないかと思います。

つまりは頭を使っていないのです。

上記の講習では、何故、この手順でする必要があるのかまで、論理的に説明されていましたので、それを理解していれば、仮に手順を覚えきれなくても、少し考えれば、手順を間違えることなんてあり得ないのです。

それにも関わらず、間違える人がほぼいない手順を間違えるということは、個人の能力の差というよりは、音声として聞いているだけで、理解するということをしていないと思わずにはいられません(何かしらの障害を抱えているかもしれないという可能性は否定できませんが…)。

聞く際には、ちゃんと理解するということが必要なのです。

 

聞いたふりして聞いていない

聞いてちゃんと理解するということをしないと、聞いたふりして聞いていないという判断をされます。

理解していないのですから、音声として聞いていても、全く聞いていない人と同じです。

特に、上記のように、一見すると、やる気や積極性が姿勢として見て取れる人ほど、注意が必要です。

表面的に見えるポジティブな姿勢とのギャップから、大きく評価を下げてしまう可能性だってあります。

人によっては、姿勢だけを見て聞いているのにできない無能な人とという判断を下すことでしょう。

 

聞いているふりをする理由

やる気や積極性などを評価する風潮があるからだと言えます。
やる気や積極性などは、あったほうが良いものですし、それを評価するということも間違っているとは思いません。

しかし、結果を出す必要がある場面で、やる気や積極性などは意味がありません。
結果が全てです。

上記の講習は、仕事に関する技術の習得を目的としたものでしたので、技術をきちんと習得して、その技術を提供し、結果を出すことでその報酬として金銭を得られるのです。

やる気や積極性があっても、結果を出せないものに金銭を支払うことなんてできるわけがないのです。

そこを勘違いしている人がいるのではないかと思います。
世の中の仕事は、結果が明確に表れるものばかりではありませんので、上記のできない人は、やる気や積極性を評価されてきた人なのではないかと思います。

そんなものばかりを評価されてきたから、聞いているふりをするという演技が染みついており、ちゃんと聞くということができなくなってしまったのではないでしょうか。

 

ちゃんと聞こう

人の話はちゃんと聞いた方がいいです。

聞いていれば、たいていのことはできます。

技術的なことは、ある程度感覚でつかむ必要があることもあるので、聞いているだけでできるかと言われると、そうとも限りませんが、聞いていなければ、全くできない状態がいつまでも続きます。

人間関係でも、相手の話をちゃんと聞いていなければ、コミュニケーションが取れませんし、人間関係が成立しなくなってしまいます。

人の話を聞いていて、損をすることはありません(不快な思いをすることはあるかもしれません)ので、人の話はちゃんと聞きましょう。

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