仕事を干されるという経験をしたことがあるでしょうか?
仕事を完全にまわしてもらえないということはなくても、特定の希望する業務はやらせてもらえないとか、雑用的な仕事ばかりで、重要な業務はやらせてもらえないとか、程度の差はあっても、仕事を干されるという経験をされた方も多いのではないかと思います。
理不尽な理由で仕事を干される場合もありますが、自分に干される理由があることもありますので、仕事を干されたときは、自分を振り返ることも時には必要です。
仕事を干される理由
仕事を干される理由は様々だと思います。
会社の都合で仕事を辞めさせたい、単に気に入らない等の理不尽な理由の場合もありますが、例えば、適正・能力等を見たうえでの判断といったような、それなりの理由がある場合もあります。
理不尽な理由の場合は、理由を考えても、わかりませんし、自分に責任があるわけではないので、どうしようもありません。
さっさと退職するか、耐え忍ぶか、不当性を訴えるぐらいしか対処のしようがありません。
しかし、それなりの理由がある場合は、自分に責任がある場合もあるので、仕事を干された場合は、自分に非がないかを振り返ってみることも必要です。
ある転職者の話
前職で、雑用的な仕事しかさせてもらえず、希望を何度出してもその業務をさせてもらえなかったという50歳前後の男性転職者がいました。
この方が希望する業務は、機械の操作を伴うので、多少の練習は必要ですが、少し練習すれば誰でもできるような業務です。
この方は、見た目はしっかりしていそうな方で、誰にでも礼儀正しく、人間性にも仕事上支障があるような問題はない方で、なぜ、希望する業務をさせてもらえなかったのかよくわかりませんでした。
この方曰はく、上長がその業務ができるということで、お山の大将になりたい人だったからさせてもらえなかったと言っていました。
それで、この方が希望する業務について教えられている場面を何度も見たのですが、その様子を見て、希望する業務をさせてもらえなかった理由が本人にもあると感じました。
教えられている時は、メモもしっかり取っているのですが、どうにも要領が悪く、今教えられたばかりの手順を何度も間違えたり、その時は何とかできるようになっても、別の日になるとまた手順を間違えるということを繰り返していたのです。
少し考えれば、何故その手順で行うのかということはわかりますし、実際にそれも教えていたのですが、この方は、恐らく手順を丸暗記しようとしていたのではないかと思います。
考えて作業を行うという能力に欠けていたと言わざるをえないように感じられました。
余裕があって、しっかりと教えている暇があるような会社なら、それでも問題ないのでしょうが、余裕がない会社であれば、誰でもできる簡単なことが出来ない人にいつまでも時間をかけることなんてできません。
特定の業務に従事させないという判断も十分にあり得ると思います。
この方は、それに気付かず、希望する業務をさせてもらえないのは、上長の責任と言っていたのです。
自分にも非があることを理解できなければ、成長しませんので、仕事を干された場合は、自分にも非がないかを厳しく振り返る必要があるのではないかと感じさせられました。
仕事を干すなら、その理由を説明したほうが良い
仕事を干すのであれば、上長はその理由をしっかりと説明したほうが良いでしょう。
説明されないと気づけないことだってあると思います。
上記の場合だと、本人は自分に非があることに気付かずにいましたし、中には不当に仕事を干されたと騒ぎ立てて、会社に迷惑をかける人だっています。
自分がそれなりに責任がある立場で、正当な理由があって仕事を干すという判断をするのであれば、その理由を説明するのが義務ではないでしょうか。
仕事を干されたら、自分を振り返る
仕事を干されたら、理不尽だと騒ぎ立てる前に、自分に非はないかと、自分を振り返りましょう。
その上で、自分に非がない場合は、理不尽だと騒ぎましょう。
理不尽に仕事を干すようなことをする会社は騒がれて当然だと思います。
しかし、自分に非がある場合は、それを受け入れ、自分の成長のためにも改善していきましょう。
ただし、改善したところで、一度干された仕事をやらせてもらえるということは期待しないほうが良いと思います。
それぐらい人の印象というのは、こちらの意思で操作できるものではないということです。
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