”仕事に行きたくない”とか、”仕事を辞めたい”と、毎日のように思っている人もいることとおもいます。
以前、「仕事を辞めたくなった時の判断基準」について、仕事の三本柱である人間関係、やりがい、収入を基準に考えてみるということについて書きました。
この三本柱の中でも、特に重要なのが人間関係で、仕事の良し悪しは人間関係に大きく依存するのではないかと思います。
仕事の良し悪しは人間関係が大半を占める
ここでいう仕事の良し悪しとは、自分にとっての良し悪し、つまり”仕事が嫌だ”と感じるかどうかということです。
これは、ほぼ、職場の人間関係に依存するのではないかと思います。
人間関係が良ければ、”仕事が嫌だ”と感じる程度は低いですし、人間関係が悪ければ、”仕事が嫌だ”と感じる程度は高いということです。
その理由は、人間関係は、“居心地の良さ”や”自分の存在価値”に関わるからです。
人間関係が悪ければ、その職場は居心地の悪い場所になります。
ずっと執務室にいてするような仕事であれば、その居心地の悪さが、”仕事が嫌だ”ということに大きく影響するということは想像に難くないと思いますが、営業等の外回りの仕事であっても同じです。
人間関係が悪いと、会社という”場”自体が居心地の悪い場所となり、”仕事が嫌”になります。
また、人間関係の悪さは、その職場での”自分の存在価値”にも影響します。
人は他者から認められなければ、この世に存在できません。
人間関係が悪く、他者から認められなければ、その職場での存在価値がないのと同じことなのです。
もちろん、仕事の三本柱の、仕事のやりがいや、収入も”仕事が嫌”ということに影響を与えますが、人間関係ほどではないと思います。
人間関係は、毎日直面しなければならない状況・状態だからです。
いくらやりがいのある仕事をしていたとしても、人間関係が悪ければ、仕事中は常に悪い人間関係にさらされるのですから、精神的な消耗が激しく、仕事のやりがいだけを支えにするのは難しいのです。
収入も、いくら高収入を得ていたとしても、収入という報酬を受け取れるのは、一般的には月1回です。
月一回の報酬で、毎日の悪い人間関係による消耗を帳消しにできるかと言われると難しい場合も多いのです。
逆に、人間関係が良ければ、やりがいや収入はカバーできます。
仕事のやりがいはなくても、人間関係が良いから、その仕事を続けている、収入は低くても、人間関係が良いから、その仕事を続けているという人も多いのです。
それは、やりがいや収入アップを求めて転職すれば、新たな人間関係というリスクが生まれるからです。
一から人間関係を作っていく苦労は、誰もが経験していることと思います。
人間関係を作っていくことは、精神的な消耗も大きいですし、相手あってのことですので、必ずうまくいくとは限りません。
その上、実際にやりがいを感じられるかは、やってみないとわからない部分もありますし、収入がアップするとしても、仕事内容に見合った収入かどうかも、やってみなければわからない部分があるのです。
そう考えれば、良い人間関係を捨ててまで、転職するというのはリスクのほうが大きいのです。
だから、仕事の良し悪しは、その大半が人間関係に依存するのです。
仕事の良し悪しは、人間関係が全てというと、言い過ぎかもしれませんが、”仕事が嫌だ”と感じる人は、人間関係が大きく関わっているのだと思います。
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