真実とは
しんじつ【真実】
一( 名 ・形動 ) [文] ナリ
① うそいつわりのないこと。ほんとうのこと。また、そのさま。 「 -を語る」 「 -の恋」 「私に取つては、あなたが、一番-な友人でゐらつしやるのだから/人形の家 抱月」
② 〘仏〙 絶対の真理。
二( 副 )
ほんとうに。心から。 「 -申し訳ないと思っています」
[派生] -さ ( 名 ) -み ( 名 )
『大辞林 第三版』(三省堂)より引用
真実とは上記のような意味ですが、世の中に真実はあるのでしょうか?
あると言えばあるし、ないと言えば無いのかもしれません。
例えば、科学的に証明されていることというのも、世の中にはたくさんあります。
しかし、それが真実とは限りません。
科学というのは人間が作り出したものにほかなりません。
それは一つの基準にすぎず、真実ではないのです。
世の中にある、その他多くのことも同じです。
真実だと思われていることでも、それは、人間によって作られた、基準や価値観に照らしたうえでの真実であって、それが本当の真実かどうかは誰にもわかりません。
世の中にあることは、全て真実だし、全て真実ではないといえばそうなのかもしれません。
明確だと思うことが真実
真実が何かなんてことは、誰にもわかりません。
だからこそ、自分が明確だと思うことが、自分にとっての真実なのです。
他者が否定しようと、誰が何と言おうと、自分が確かだと思っているのですから、それは自分にとっての真実以外の何ものでもないのです。
そして、他者が明確だと思っていることもまた、他者にとっての真実なのです。
その他者の真実が、あなたの真実と異なっていたとしても、それは他者の真実なのです。
そう考えれば、世の中には真実なんて、人の数だけあると言っても過言ではありません。
自分が明確だと思うことを、他者から否定されても、他者が間違っていると思うだけです。
逆もまた然りで、他者が明確だと思うことを、自分が否定しても、他者はあなたが間違っていると思うだけです。
それぞれが明確だと思うことが、それぞれにとっての真実であるという、ただそれだけのことです。
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