「上を向いて生きる」というと、前向きで積極的な印象を持ちます。
もちろん、それも良いのですが、たまには下を向いても良いのかなとも思います。
上を向いて生きる
「上を向く」「上を目指す」「上を見る」というと、”前向きになる””高みを目指す”などといった意味があり、積極性も感じられ、上を向く生き方が良い生き方であるかのように感じます。
もちろん、生き方は人それぞれですので、一概には言えませんが、上を向いて生きるというのは、多くの人が肯定的に捉えることでしょう。
何かがあって、落ち込んでいれば、”上を向け”などと、励まされることもあるかもしれません。
上を向いて生きるというのは、素晴らしい生き方の一つなのだとは思います。
一方で、上を向くことのデメリットもあるのかもしれません。
例えば、上ばかりを向いていては、どうしても視野は狭くなり、下の方が見えなくなります。
上ばかり向いていては、首が疲れてくるように、上ばかりを向いて生きていれば、その生き方に疲れる時も来るでしょう。
上を向いていたって、雲で空が見えないことがあるように、上を向いて生きても、雲しか見えない人生に絶望することもあるかもしれませんし、急に激しい雨が降ってきて、上を向いていられないこともあるかもしれません。
上を向いて生きるのは素晴らしいことなのでしょうが、そればかりでは生きてられないということもあるのかもしれません。
たまには下を向く
だから、上を向いて生きるということに、固執せず、力まず、たまには下を向いたって良いのだと思います。
下を向けば、また違った景色が見えて、視野が広がるかもしれません。
下を向くことで、癒せる疲れもあるかもしれません。
例えば、道を歩くとき、下を向いて歩いていれば、目にしたくない汚いものを目にすることもあります。
上を向いていれば、それらに気付かずにいられるかもしれませんが、気付かなかったせいで、それらを踏んづけてしまい、踏んづけてから気付いて、嫌な思いをするかもしれません。
たまに下を向けば、それらに気付いて、不快な気分になるかもしれませんが、それらを踏んづけずに回避することができ、直接的に被害を被ることを避けることが出来るかもしれません。
下を向くというと、後向きなイメージがありますが、下を向くことにも、メリットはあるのですから、たまには下を向いたって良いのではないでしょうか。
つまりは、バランスが大切なのだと思います。
上ばかりでもなく、下ばかりでもなく、上を向いたり、下を向いたりしながら、バランスを取ることが、大切なのかもしれません。
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