以前、「考えてもしかたのない事は考えない」ということについて書きました。
わかってはいても、ついつい考えすぎてしまうということはあると思います。
考えすぎをやめる手っ取り早い方法はないものでしょうか。
人は疲れると思考が止まる
人は疲れると思考が止まります。
考えるということは、エネルギーを必要とします。
しかし、疲れると、回復までエネルギーを温存するため、考えるということができなくなるのです。
自分自身のことを思い出してみてください。
心身共に疲れている時に、色々と考えるということができないことに気付くと思います。
色々と考えていたとしても、疲れてくるといつの間にか思考が停止しているということがあると思います。
逆に、色々と考えすぎてしまうという時は、心身共に余裕がある状態なのです。
余裕がなければ、考えることなんてできません。
考えすぎてしまっているせいで、精神的には、追い込まれているとか、きついと感じるかもしれませんが、それは考えることにエネルギーを使ったことによる疲労なのです。
考えすぎる時は、まだまだ余裕がある状態だと思えば、いくらか気分も楽になるかもしれません。
考えすぎを止めるには疲れること
考えすぎてしまうと、精神的には追い込まれていると錯覚しますので、考えすぎるのを止めたいと感じてる人もいることでしょう。
考えすぎを止める方法は、疲れるということです。
疲れれば、人は考えることができなくなりますので、無意識的に考えることを止めることができます。
それは、精神的な疲れでも、身体的な疲れでも同じことです。
精神的に疲れている状態で、考えることをすれば、さらに精神は疲れますので、人の機能として、考えることができないようになっています。
身体的に疲れている状態では、身体の疲れが回復するまで、生命維持にエネルギーを費やす必要があるので、必要以上に考えることにエネルギーを回すことができません。
自分自身のことを思い浮かべていただければ、気付かれるかもしれませんが、本当に疲れている時というのは、考えすぎてしまう人でも、思考が停止していると思います。
考えすぎを手っ取り早く止めるには、疲れるのが効果的です。
疲れによる思考停止には注意も必要
考えすぎを止めるには、疲れるのが簡単な方法ですが、注意も必要です。
それは、疲れすぎて、必要なことも考えられなくなってしまう場合があるからです。
例えば、過労死というものがあります。
報道などを見ていると、普通ではあり得ないくらいの長時間労働をしていたりします。
これは、心身共に追い込まれすぎて、疲れすぎて、考えることができなくなってしまったが故に起こってしまうのではないかと思います。
つまりは、主に外的な要因によって、否応なく仕事に取り組まなければならない状況にされたことで、疲れすぎて、生命維持ということすらも考えられない状態になってしまったために、あり得ない長時間労働をして、死に至ってしまったのではないかと思うのです。
このように、考えすぎを止めるには疲れるのが簡単な方法ですが、疲れすぎて必要なことも考えられない状態になることもあるので、注意が必要です。
コメント