4月から新社会人となった人や、新しい職場や環境に入ったこともいることでしょう。
”三日三月三年”などという言葉がありますが、世間一般では、会社に入った後に、退職を考えるタイミングという意味で用いられているようです。
確かに、わからなくもありません。
しかし、続けないと面白くならない場合もあります。
続けないと面白くならないこともある
三日三月三年という言葉は、仕事に限らず、何か新しいことを始めた時には当てはまる言葉だと言えます。
”三日坊主”なんて言葉も、あるくらいですから、三日三月三年は新しい事を始めた際の辞めたくなるタイミングの一つの目安となるのでしょう。
●三日
始めたばかりで、まだまだ、不安や緊張ばかりで、訳が分からないという状態でしょう。
このタイミングで辞めるのは、不安や緊張などからくる精神的な不安定さから、衝動的に辞めるという場合が多いでしょうから、始めたことの面白さがわかるはずもありません。
●三月
始めたことに、多少は慣れてくる時期かと思います。
一方で、センスや才能がある人、のみ込みの早い人とそうでない人を比べると、多少なりとも差が見えてくる時期でもあるかと思います。
才能やセンスのある人やのみ込みの早い人は、面白くなってくる時期だと思いますし、そうでない人は、なかなかうまくいかないと悩む時期でもあると思います。
このタイミングで辞めるのは後者の方が多いのでしょうが、前者の場合でも思ったよりも簡単にできてつまらないと感じて辞める場合もあるかもしれません。
なかなかうまくいかないと辞めてしまう人は、上手くいかないことを超えた先に急成長して、面白くなる可能性を捨ててしまっていますし、才能やセンスのある人やのみ込みの早い人は、さらに続ければ、もっと難しいことやが出てきて、やりがいや、やりごたえという面白さがでてくる可能性を捨ててしまっていると言えます。
●三年
始めたことに関して、ある程度一通りできるようになる時期かと思います。
しかし、ある程度自分の先も見え、また、今一歩超えられない壁にぶつかって、これ以上やっても意味がないと感じて辞めてしまう場合もあるかもしれません。
このタイミングで辞めるのは、自分で勝手に先を決めてしまったがために、面白さを感じられなくなっていますし、超えられない壁を超えた先に一段上に行って、一段上の面白さを感じる機会を放棄していると言えます。
もちろん、三日三月三年で辞めて、良かったという場合もあります。
辞めて、他に進んだ道で、より面白いものに出会え、大成功する可能性だってあるからです。
しかし、何も他にないのなら、続けるほうが良いと思います。
多くのことに、長く続けないと感じられない面白さというのは存在するのです。
長く続ければいいというものではないという意見もあるでしょうし、それも一理あるのですが、長く続けなければ感じられない面白さや、辿り着けない場所があることも忘れないでほしいと思います。
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