例えば、何かアドバイスをもらったときに、もっともらしいことを言ってはいるのだが、具体性に欠け、いまいち役に立たないと感じたことはないでしょうか。
実践とは
じっせん【実践】
( 名 ) スル
① 実際に行うこと。理論や理念を行動に移すこと。実行。 「すすんで-する」
② 〘哲〙 〔ギリシャ praxis〕 人間の倫理的行為。アリストテレスでは、制作(ポイエーシス)や観想(テオーリア)と区別され、道徳に関係する行動(政治をも含めて)を意味する。カントなど一般的にはこの伝統上の意味で用いる。マルクス主義では生産的実践を重視し、人間が意識的に環境(人間・社会・自然)に働きかけてこれを変革してゆく行為とされる。 「理論と-」
『大辞林 第三版』(三省堂)より引用
実践とは、上記のような意味ですが、ここでは①の意味で用います。
実践とは、具体的に”動く”ことを指します。
例えば、何かアドバイスをもらう際でも、もっともらしいことを言われるよりは、実践してみせてもらうほうが、具体性があって、わかりやすいと思います。
就職や、転職活動の際に、応募書類の添削指導を受けた経験がある人もいると思います。
私も受けたことがありますが、たいていはネットで調べればわかるようなアドバイスしかされませんでした。
転職で職種転換をする場合、前職と希望職種の共通項を探してアピールしろなどとよく言われますが、はっきり言って、こんなアドバイスは糞の役にも立ちません。
共通項が見つけられず、上手くアピールできていないから、出来の良くない応募書類となっているのです。
指導をしてくださる方に、例えばどんな共通項があるかを聞いても、それは自分で考えろと責任逃れをするばかりです。
この場合、指導する人が考える共通項を具体的に示すということが実践になりますが、それをしないのです。
実践とは、すれば大きな効果がありますが、しなければ、具体性に欠けるもっともらしいことでしかないのです。
実践してみせる
だからこそ、実践してみせるということは非常に重要です。
実践すれば、具体性も説得性もある、有意義なアドバイスとなるのです。
もし、誰かにアドバイス等をする機会があればもちろんのこと、アドバイスということだけにとどまらず、実践するということを意識してみてください。
実践に勝る言葉というのはありません。
実践することで、リスクも責任も伴うと思いますが、もっともらしいことを言って煙に巻くよりは、信頼できる人間になれると思います。
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