自分より年長の人から、「君は若いからわからないだろうけど」などと言われたことがある人も多い事でしょう。
年長者は、年少者に対し、ともすると人生なり、世の中なりを”わかった顔”をしがちですが、これが正直うざいなぁと感じている人も多い事でしょう。
わかった顔をする人ほど、何もわかっていない
わかった顔をする年長者にほど、”こいつ何もわかっていないな”とか、言っていることが稚拙だなと感じたりしないでしょうか。
この感覚って、実はけっこう的を射ていると思っています。
わかった顔をする年長者は何をわかっていないのか?
それは、人は一人として同じ人生を送ってきてはいないこと、人は一人一人異なるということです。
例えば、「最近の若い者は…」とか、「私たちが若い頃は…」といった話をしたがる年長者がいますが、時代が違えば、社会も価値観も異なっているのですから、年長者の若い頃と違っていて当たり前なのですが、そのことをわかっていないから、上記のような戯言を恥ずかしげもなく偉そうに語ることが出来るのです。
例えば、40~50代の人が、20代の人に「自分はもう年だから仕事を選べない。君は若いから何でも好きな仕事に就けていいね」といったとしましょう(実際にこれを言っている人を見たことがあります)。
20代の人が、中卒で10年間引きこもりであったり、転職を10回以上繰り返していたりした場合、何でも好きな仕事に就けるでしょうか?
今の社会の価値観からしたら、就けるわけがないというのが大方の意見でしょう。
そういった、個別の事情を理解せずに、わかった顔をする人が何かわかっていると言えるでしょうか。
こういった年長者の思考は、個別性を理解していない、自己中心的な思考です。
子どもというのは、世界が狭く、自己中心性が思考の特徴となりますが、この年長者の思考は、この子ども思考と同じなのです。
だから、稚拙だと感じるのです。
みっともない年長者にならないために
わかった顔をする稚拙な、みっともない年長者にならないようにしたいものだとは思いますが、年少者に対しては、先輩面をしたくなるものです。
先輩面をしたくなる理由は、年齢に対して、必要以上に重きが置かれており、体育会系に見られるような、年齢による上下関係や、年長者を敬えといった風潮があるからでしょう。
年齢というのは、どう頑張っても覆すことが出来ないものですので、年上・年下の関係が変わることは絶対にありえないものです。
表現が難しいのですが、年上の人が、無条件に年下の人より上にたてるのが年齢というものなのだと思います。
年齢が上ということを前面に出せば、自分が上ということをアピールできるので、ついつい先輩面をしてしまいたくなるのだと思います。
気を付けないといけませんね。
あなたがわかった顔をする年長者を鬱陶しいなと感じているように、わかった顔をするあなたを年少者はうざいなと思っているでしょう。
年少者でも、自分の知らないことを知っていたり、自分が体験したことのない事を体験していたり、自分より大人だなと思う考えを持っていたりということもあると思います。
年齢なんてものにこだわって、みっともない姿を晒すくらいなら、年少者ともフラットに関われ、年少者からもたくさん学べる人間になるほうが素敵な大人と言えるのかもしれません。
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