人は同じことを繰り返します。
わかっていてもやめられないものです。
同じことを繰り返す
人は、同じことを繰り返してしまいがちです。
特に人間関係においては同じことを繰り返してしまいます。
例えば、人見知りで、人付き合いがあまり得意でなく、人間関係が上手く築けない人がいたとします。
そんな人は、例えば職場の人間関係が上手くいかずに転職をして、次の職場では積極的に人に関わろうとか、明るく振舞って人間関係を上手くやろうと思っていても、いざ新しい職場に入ると、やっぱり人見知りをして、周囲とも積極的に関われず、人間関係が上手くいかないという、以前と同じことを繰り返してしまいがちです。
これは、その人の在り方、性格、人格、思考、価値観、振る舞いなどといったものは、過去の経験の積み重ねによって形成されているからです。
そうやって形成されるものを、昨日と今日で大きく変えるということはできません。
もちろん、今日の自分と明日の自分を比べれば、変化はしています。
それは、今日の経験を積み重ねた分、昨日と全く同じ自分ではないからです。
しかし、その変化は微々たるものです。
行動が大きく変動する程の変化ではありません。
日々変化はあっても、対人関係において、一日二日で行動を大きく変動させるような変化をもたらすのは困難です。
そのため、人間関係においては同じことを繰り返してしまいがちなのです。
同じことを繰り返すことを知り、同じことを繰り返してもいいと知る
だから、人は特に人間関係においては、同じことを繰り返してしまいがちだということを知らなければなりません。
知らずにいては、例えば、人間関係が上手くいかずに転職を繰り返してしまうなどといったことになってしまいます。
日々変化は起きますし、環境を変えれば大きな変化が起こる可能性だってあります。
一方で、その日々の変化は微々たるもので、同じことを繰り返してしまう可能性だった十分あるのです。
過度な期待はいけません。
そして、同じことを繰り返してもいいということも知らなければなりません。
人の変化は、昨日と今日では微々たるものかもしれませんが、確実に起こっています。
その積み重ねが、将来の大きな変化となるのです。
だから、昨日と今日で同じことを繰り返してしまったとしても、それはそれでいいのです。
人なんてそんなものですし、同じことを繰り返していると思っても、やっぱり昨日と今日ではちょっと違うのです。
同じことを繰り返しているように見えても、人は変わっていくし、変わっていける生き物なのです。