人はちょっと褒められたり、ちょっと事が上手くいけば、すぐに調子に乗ってしまいます。
しかし、うまくいく時ほど、調子に乗ってはいけません。
調子に乗る
ちょうしにのる【調子に乗る】
① 仕事などが順調に進む。
② おだてられたりもちあげられたりして、いい気になって物事を行う。
『大辞林 第三版』(三省堂)より引用
ここでいう調子に乗るとは、②の意味です。
人は、ちょっとしたことで、すぐに調子に乗って、軽率な行動をし、増長し、思い上がり、つけあがったりします。
そして、どちらかと言えば、普段、あまり目立たない、地味、大人しいと言われるような人ほど、調子に乗りやすい傾向にあると思います。
それは、上記のような人に、褒められ慣れていない人や、成功体験の少ない人が多い傾向あるからです。
人は、目立つ人には目を向けやすいので、目立つような人は、目立たない人に比べ、褒められ慣れていたり、成功体験が多い傾向があります。
褒められ慣れている人にとっては、ことが上手くいき、ちょっと褒められたとしても、大して特別なことではありません。
しかし、褒められ慣れていない人にとっては、ちょっと褒められた程度でも、特別なことですし、成功体験なのです。
そのため、嬉しさのあまり、変な自信をもってしまって、調子に乗り、尊大な態度をとってしまいがちです。
もちろん、全ての人に当てはまるわけではありませんが、あまり目立たず、大人しい人ほど、調子に乗らないよう気を付けるほうが良いかもしれません。
調子に乗ってしまいがちな状況
上記のような、傾向の他にも、人が、調子に乗ってしまいやすい状況があります。
それは、自分が苦手であったり、自分に不足していたりすることなどが上手くいったときです。
例えば、お金のない人が、宝くじで100万円当たったとします。
お金がないのですから、貯金するかと思いきや、調子に乗ってあっという間に、お金を使いきってしまいます。
仕事ができないと評価されている人が、ある仕事がたまたま上手くいって良い評価を得たとき、調子に乗って、それまでの無能っぷりがなかったことであるかのように、思いあがった態度をとります。
明らかに垢ぬけない人が、大学デビューと言わんばかりに振る舞い、周囲も初めのうちなのでそれを容認していたら、調子に乗っていつまでもはしゃぎ続けています。
つまり、自分にとってネガティブなものが上手くいったときほど、調子に乗ってしまいがちなのです。
すぐに調子に乗るから駄目なのです
お金を持たない人が、ちょっとお金が手に入ったからといって散財しているのを見たらどう思うでしょうか?
仕事ができない人が、たまたまその仕事が上手くいったからといって、得意気に振舞っているのを見たらどう思うでしょうか?
高校時代に地味だったんだろうなと思う人が、いつまでもはしゃいでいるを見たらどう思うでしょうか。
愚か、不快、イタい等々、おおよそ良い風には思わないことでしょう。
誰でも調子に乗っている人を見れば不快なものです。
少し上手くいったくらいで、調子に乗っていては、上手くいって得たものをすぐに消費してしまうだけでなく、周囲の人の評価まで下げてしまって、上手くいったことが帳消しになるだけでなく、マイナスになってしまいます。
そうです。
あなたはすぐに調子に乗るから駄目なのです。