子供の頃は、たいていのことが思い通りになったのに、大人になるにつれて、思い通りになることが少なくなっていったと感じている人も少なくないと思います。
子供の頃は、たいていのことが思い通りになる
子供の頃、年齢が低ければ低いほど、思い通りになることが多いです。
その理由の一つは、子どもというだけで、周囲の大人が、無条件に思い通りになるように助けてくれていたからです。
子供というのは、年齢が低ければ低いほど、できることが少なく、それをするための力も持っていません。
そういった子供を保護するというのは大人の義務とされています。
だから大人は無条件に子供を助けてくれます。
大人の手厚い助けがあったからこそ、子どもの頃は多くのことが思い通りになったのです。
もう一つの理由は、純粋にそれだけを求めていたからです。
子供というのは、良くも悪くも視野が狭く、様々なことが見えていません。
だからこそ、純粋に望むことを追い求めることができました。
そして、純粋に望むことを追い求めることで、大人の助けも得やすくなり、多くのことが思い通りになったのです。
年齢を重ねるほど、思い通りにいかないことが多くなる
年齢を重ねれば重ねるほど、思い通りにいかないことが多くなります。
人は、ある一定の年齢に達すると大人と見なされます。
そして、大人と見なされる年齢に近づくと、大人になる準備として、大人と見なされる年齢を過ぎると、年齢を重ねるごとに、より成熟した大人になることを求められます。
大人とは、自分の力で生活し、自分の力で事を成すこと、つまり、自立を求められます。
そうすると、子供の頃は無条件に与えられていた、大人の助力というのは受けられなくなります。
この時、事を成すだけの十分な力が身に付いていないと、思い通りにいかないことが多くなるのです。
また、大人になると、大人らしさとして、大人としての一般常識、価値観、言動などが必要とされます。
これらは、一つのしがらみです。
こういったしがらみができると、純粋に望むことを追い求めることができなくなります。
純粋に望むことを追い求めると、子どもと見なされてしまうからです。
そうして、思い通りに事を成す力があったとしても、しがらみから、できないということがふえ、思い通りにならないことが増えていくのです。
思い通りにするには…
思い通りにするには、望むことを純粋に追い求め、また、事を成すための力を身に付けることが必要になります。
そのためには、しがらみを捨て、他者からバカにされようとも、それを追い求める、ある種の強さが必要となります。
そして、他者の助けは得られないものとして、自分の力で事を成す力を身に付けるための努力も必要となるのです。
周囲など気にせず、信念を持って自分の望むものを追い求め、不断の努力を続けた人だけが、大人になっても、思い通りに事を成すことができるのだと思います。