人間は愚かな生き物だなどと言われることがあります。
その理由は立場、視点、考え方などによって異なり、様々だと思いますが、人間が愚かだと言われる理由の最たるものの一つとしてあげられるのが、人間を排除するからということではないかと思います。
人間は人間を排除するから愚かなのです
人間は、最も繁栄し、まるで他の生物や環境そのものをも支配しているかのように、地球上に君臨している生き物です。
人間がそうなった理由は、知性を持ったとか、色々あるかと思います。
しかし、一番の理由は、人間同士がコミュニケーションをとって、協力し合ったからではないかと思います。
人間は個体で見れば、それほど強い生物ではないと思います。
食物連鎖という点から見ても、個体単位で見れば、人間より上位にくるであろう生物は他にも存在します。
ではなぜ、人間が食物連鎖やそれ以外でも最上位に位置しているのでしょうか。
それは個体単位で勝負しなかったからです。
人間はお互いが協力し合って、地球上に君臨するに至りました。
つまりは、人間は群れなければ大したことはないのです。
人間は群れなきゃ何もできないくせに、その群れから一部の人間を排除するようになりました。
群れなきゃ何もできないのに、群れて協力し合うべき他の人間を排除するというのは愚かと言わざるをえないのではないでしょうか。
人間が人間を排除するようになった理由は、人間が増えすぎたからなのかもしれません。
群れの人員を選ぶようになってしまったために、人間を排除するようになったのかもしれません。
その結果、似たような価値観、思想などを持ち合わせたもの同士が群れを作り、異なる価値観、思想などを持った群れと対立、争うようになりました。
群れ同士の潰し合いです。
人間が少なかったころは、異なる価値観、思想を持ち合わせたもの同士も同じ群れで協力し合っていたのかもしれません。
それにより、人間は大きな進歩を遂げてきたのかもしれません。
あくまでも個人的感想ですが、このところ、人間は停滞しているように思えてなりません。
それは、人間が増えすぎた結果、異なる価値観など持つもの同士が群れを形成することがなくなり、似たもの同士が群れを作って、ぬるま湯的な群れの中で、革新を求めることなく、心地よいだけの群れを維持、継続することに注力するようになってしまったからなのかもしれません。
いずれにせよ、群れなきゃ何もできない人間が、人間を排除するという行為は愚かであると思います。
好きな人と群れるのが悪いとは言いません。
しかし、それ以外の人を排除する必要はないということです。
人間なんて群れなきゃ何もできないということを忘れずにいれば、異なる価値観などを持つ人間を排除するなんてことはないのではないかと思います。
人間なんて、お互いに尊重し合って、群れていればいいのです。