世の中には、人より働いている、人より仕事をしていると自負している人がいます。
もちろん、そんな人もいることでしょう。
しかし、そうではないと思われる人もけっこういます。
自分の好きなことばかりして、働いた気になっている
人よりも働いているという人は、何を基準に人よりも働いていると言っているのでしょうか?
人よりも労働時間が長いというのであれば、人よりも働いていると言えるかもしれませんが、同じ職場で、同じ時間働いているにも関わらず、人より働いているという人がいます。
こういう人は、他の人よりも優秀で、効率よく仕事をこなし、同じ時間働いていても、業務量が人より多いのかもしれません。
しかし、傍から見ているぶんには、こなしている仕事量に大差がない場合でも、人より働いているという人がいます。
そんな人は、時には自分ばかりが仕事をしているとさえ思っています。
なぜ、彼らが自分が人よりも働いていると感じているのかを観察してみると、彼らは自分が好きな仕事ばかりをして、働いた気になっているのではないかと感じるのです。
彼らは、雑用的な仕事や、自分が嫌い・苦手な仕事は、上手く人に押し付け、自分の好きな仕事をばかりをやっているのです。
自分の好きな仕事をするのですから、それなりに充実感も、成果も感じやすいのです。
そして、自分は人より働いている、よく働いているという気になっているのです。
自分の好きなことばかりしても、人より働いたことにはならない
自分の好きな仕事ばかりをする人と、雑用的な仕事や、人が嫌がる仕事にもしっかり取り組む人では、どちらが人より働いていると言えるでしょうか?
別にどちらのほうが働いているということはないと思います。
好きな仕事しかしない人と、雑用的な仕事や嫌いな仕事にも取り組んでくれる人とでは、通常は後者の方が評価されがちだと思いますが、そういう人は目立たない場合も多く、前者のほうが評価されているケースも多々あります。
後者のような人を正当に評価するためにも、人より働くという人の働きぶりを、よく見極めてほしいと思います。