自分と他者を比べて、周囲の人がみんな立派に見えて、自分が劣っていると感じたことはないでしょうか。
周囲の人が立派に見えても、それは張りぼてということもあります。
張りぼて人間
はりぼて【張りぼて】
ざる・かごに紙をはり、漆・渋を塗ったもの。張り子。また、芝居の小道具に用いる張り子。
『大辞林 第三版』(三省堂)より引用。
”張りぼて”とは上記のような意味ですが、比喩的に見かけは立派、それなりに見えるが、中身がない、安っぽいといった感じの意味で用いられます。
こういった、張りぼての人間も存在します。
一見すると立派、しっかりしていそうでそれなりに見えるのですが、関わってみると、そうでもないと感じるような人のことです。
人はたいていが、張りぼて人間です。
人は、他者に認められないと、社会的には存在しないのと同じなのですから、他者から認められるため、それなりに見えるように振舞います。
誰でも、実際以上に見えるように振舞うのです。
そして、自分を実際以上に見せるために、実力を磨こうとはせず、組織・集団の中でカーストと言われる、序列・格付けで負けない事ばかりに注力し、実際の実力以上の評価を得る人と、実際の実力以下の評価しか得られない人が生まれます。
張りぼての良し悪しを競ってばかりいるから、多くの張りぼて人間が生まれるのです。
所詮は張りぼて人間です
自分の周囲にいる人が、立派に見えても、所詮は張りぼて人間です。
あなたが思うほど、周囲の人に比べて、あなたは劣ってはいないので、必要以上に劣等感を抱くことはありません。
周囲の人は張りぼて人間ですが、あなたも張りぼて人間です。
周囲の人のレベルが低いと感じても、それはあなたの張りぼての出来が良かっただけで、あなたが勝っているわけでも、あなたが優秀なわけでもありません。
あなたも、周囲のレベルと、同程度です。
自分を過信し、謙虚さを失ってはいけません。
誰もが、所詮は張りぼて人間なのです。
誰もが、中身は大したことはないのです。
周囲が立派に見えても、ビビる必要はありません。
立派に見える人も、中身はたかが知れていますし、あなたの中身もたかが知れています。
人は、たぶんその程度のものなのだと思います。
張りぼては、いくら出来が良くても、張りぼてです。
出来の良い張りぼてという価値はあっても、張りぼての価値しかないということは忘れてはいけません。