社会から爪弾きにされた人
社会から爪弾きにされた人というと、様々な捉え方ができるかと思います。
ニートや引き込もりで、そこから脱却するために、仕事を探しても、採用してもらえない人、リストラされて、その後、様々な要因で就職がなかなか決まらない人、転職を繰り返したせいで、なかなか採用が決まらずに、離職期間が長期化している人等、主に働く意思があっても、なかなか職にありつけない人々のことを、ここでは指しています。
社会から爪弾きにされたというと、違和感を覚える人もいるかもしれません。
職にありつけないのは自己責任という人もいることでしょう。
確かに、自己責任という部分もあるかもしれません。
しかし、彼らを受け入れない社会というのも確かに存在していると言えます。
例えば、職歴に空白期間のある人は、その期間が長ければ長いほど、書類選考すら通過しないという事実があります。
彼らと面接をすれば、思いのほか良い人材であるかもしれないし、実際に採用すれば、期待以上の活躍をしてくれるかもしれません。
しかし、社会は”使えない”リスクを避けるため、彼らを選考のテーブルにのせることすらしません。
しかたがないと言えば、しかたがないのかもしれませんが、これを社会から爪弾きにされていると言っても、何も間違いではないと思います。
そういった社会が悪いなどと非難するつもりもありません。
そういった社会で生きているのですから、そういった社会でどう生き抜くかを考えるしかないのです。
箸か棒にひっかかることを目指せ
社会から爪弾きにされた人とは、社会から箸にも棒にもかからないと思われている人です。
箸にも棒にもかからないからこそ、社会から爪弾きにされているのでしょう。
そんな人が、社会の中で生きていくには、まずは、箸か棒にかかって、社会に戻ることを目指すしかありません。
前職やこれまでの経歴がどうであろうと、”自分のやりたい仕事ではない”とか、”自分にふさわしい仕事ではない”などと、高望みをしてはいけません。
箸にも棒にもかからない、社会に爪弾きにされた人間であることを受け入れ、身の程を知るしかありません。
社会から、無価値だと評価されている人間だと思い知るしかないのです。
そして、社会的評価が低い仕事だろうが、底辺と言われている仕事だろうが、箸か棒にかかる仕事を探して、まずは社会に戻ることです。
社会から爪弾きにされたままでは、生きていくことすらできなくなってしまいますよ。