好きでやっていたことも、いつしかそれが、しなければならないことになり、嫌いになってしまったという経験はないでしょうか。
好きなことが、しなければならないことになる時
好きでしていたことが、しなければならない事になる時とは、どんな時でしょうか?
それは、他者の評価を求めるときです。
例えば、ピアノが好きで習っていた子がいたとします。
ピアノが好きなので練習を自らしていましたが、ある時、発表会に参加することになりました。この瞬間、ピアノの練習はしなければならないものに変わります。
人前でピアノを弾くのですから、恥はかきたくないでしょうし、上手に弾いて褒めてもらいたいことでしょう。
そのためには、ピアノの練習をしなければなりません。
このように、好きなことであっても、それが、他者の評価にさらされるとなった時点で、しなければならない事に変わってしまうのです。
しなければならなくなると、嫌いになる理由
好きなことも、他者の評価にさらされる可能性が出た時点で、しなければならない事に変わります。
そして、しなければならないことになると、それを嫌いになってしまいます。
他者の評価にさらされるということは、自分が好き楽しいだけではダメだということです。
評価されるためには、他者の目ということを気にしなければなりません。
上記のピアノの例で言えば、楽しく演奏するというだけでなく、他者に評価される演奏をしなければならなくなるということです。
他者に評価される演奏が、自分にとって好きで楽しい演奏とは限りません。
このように、しなければならなくなるということは、その言葉の通り、強制されるということです。
ピアノであれば、練習自体も強制され、他者に評価される演奏も強制されるのです。
その強制されるものは、初めの自分の好きと一致していれば問題ないのですが、強制されることですので、好きと一致していないことも多々あります。
そうなると、好きなことが、しなければならないことになり、嫌いになってしまうのです。
好きなことは、好きな時に、好きなようにする
世の中には、”自分の好きなことを仕事にしないほうがいい”という意見がありますが、それは、好きなことを仕事にすると、好きなことが、しなければならないことになり、嫌いになってしまうからなのだと思います。
好きなことは、他人の評価など気にせず、また、他人に評価されるものにせず、好きな時に好きなようにするというのが一番なのだと思います。
自分の好きなことは大切にしてください。